第35代 御殿場RC会長 長田 吉弘

友愛

第35代 御殿場RC会長 長田 吉弘

今年度全ロータリアンの指針となるリチャードD・キングRI会長のテーマは“MANKINDISOURBUSINESS”『人類は私達の仕事』です。

すでにご存知のようにチャールズ・ディッケンズのクリスマス・キャロルからの引用で、これに続く言葉「社会の安寧のための博愛、憐愍、寛容、慈愛これらすべてをなすのが私達の仕事だ」によって理解することが出来ます。

さらにキングRI会長はロータリーが今抱えている課題を4つ示されました。

(1) ロータリー会員の増強の必要性
(2) ロータリーに対する公共的イメージの安定
(3) クラブ内における研修と教育の必要性
(4) クラブのレベルアップ

ロータリーの限りない未来を語るにはこの課題の解決こそが必要であると語りました。

今年度35周年を迎える御殿場ロータリークラブの会長を務めさせていただくにあたりRI会長のテーマ(人類が私たちの仕事)を私なりに解釈して、友を愛し、友と親しむ、「友愛」を今年度の基本的な方針として、ロータリーと言う奉仕する団体の中で、良き友達を大勢作り二つの誓約・・「個人個人をロータリーに引き込むこと、そして我が地域社会で洩れなく生活の質を高める」ことを実践したいと思います。

小泉首相の好きな言葉に『大事争うべし、些事(さじ)構うべからず。』と言うのがありますがこれは私の座右の銘でもあり、クラブ運営の基本的な考えにしていこうと考えています。首相官邸が発行した小泉メールマガジンの購読登録が200万人を越え、日本のIT化も急速に拡大しており、ロータリーにおいても又然りであります。本年度から雑誌広報委員会に去年立ち上げたホームページを管理する委員会を統合し新しく「雑誌広報IT委員会」としてスタートさせました。クラブ会員全員のITレベルの向上に努めIT先進クラブを目指したいと思っております、ホームページを通じて全国ロータリアンの皆様と盛んなる交流を図れたらと考えますので宜しくお願い申し上げます。

21世紀の最初の年、又、創立35周年を迎える御殿場ロータリークラブの会長に就任致しますことは、誠に光栄に思い見の引き締まる思いでございます。創立以来、多くの諸先輩や会員のご努力によって、地域社会に信頼されるクラブを築きあげてきました。この素晴らしい伝統を継承しながら会員の皆様とともに、リチャード・キングRI会長のテーマ「人類は私達の仕事」とRI2620地区高崎ガバナーテーマである「ロータリーを学ぼう!ロータリーを楽しもう!」このテーマに対して、会員一人一人の叡智を出し合いながら、友を愛し、友と親しむ、友愛精神の「友愛」を今年度の方針として掲げました。会員の皆様それぞれの「友愛」を大切にして、奉仕活動・親睦にと、そしてそれぞれの委員会の事業を遂行していただきたいと思います。

昨今、世界の多くの国々に比べ、まだまだ経済的に恵まれた環境にあるにもかかわらず、口を開けば景気の悪い話ばかりする私達日本人は、最も大切なものを失っている気がしてならない。多種多様な命が自由に往来する時代に、相手との違いを認識し許容する友愛精神は共に生きるうえで、最も大事にしなければならないと思う。弱肉強食と悪平等の中間に位置するのを友愛社会と人は言います。その実現を目指して、そして、友を愛し、友と親しむ精神的なゆとりが質の高い実のある「友愛」の世界をもたらすものと信じて努力して生きたい。そして自分が会長に就任して、今何をなすべきかを純粋に問い直す時、やはりロータリーの綱領の素晴らしさに戻ります。

今日から改めて綱領を熟読し、友愛の精神をもって実践し、会員の皆様と共に交友を通じて地域社会へのより多くの奉仕の機会を実践してみたいと思います。とにかく、今日から、ロータリーを楽しみたいと思います。